服を相手に合わせるといっても、いわゆる、相手好みの装いをするわけではありません。
今日会う人はお仕事を紹介してくださる知人の取引先の方、とします。
そうであれば、お仕事で着るようなきちんとしたスーツやジャケットスタイル、というように。
TPOですね、服選びはいつでも基本はTPOですから。
服を人に合わせるといっても、場所と合う人とその関係性から決まりますよね?
服は自分のセンスと知的レベルを相手に伝えるもの
服をどう選びどう着るかは、知性、センス、経済力のすべてが表れるものなので適当はもったいないですね?
服装から人となりを判断される?
同僚がお付き合いしている男性のお家に言った時、その人のお母さまが、あんなスカートをはいている子はうちには合わない、といわれて『着ている服で人を判断するのはおかしい!』と納得いかないようすでした。
でも結婚って好き嫌いで判断していいことなので怒るのは違う、相性の問題だからそんな理由で断られても仕方のないことなのに…と思いました。
スカートがあまりにもミニとかなら品性や常識を疑う場合もあるでしょう?
ですがその人は裾がイレギュラーのギザギザしたヘムラインだったそうなので”変わった服の子!”と思われたのでしょうね。
こういう場合は善悪ではなく好みの問題だから仕方のないことですよね?
それでも確固とした信頼で結ばれていればおかあさまに会う時とそうでない時に使い分ければいいし、それだけが理由なら親を説得して男性が意志を貫くこともあり得るでしょう。
なので服が明暗を分けたのではなく、その内面にある考え方が違いすぎ相性が悪いという場合もあると思います。
服装を相手に合わせる必要は?思いやり…
服装は相手に合わせなくても正直な自分で対応すればいいのでは?と考える人もいるでしょう。
もし彼が、街ではあまりにもセンス悪い男性と歩くのいや、と思っているあなたの考えを知っていて、これはOKかな?と考えて自分の着るものを選んで会ってくれたら悪い気はしないですよね?
やはり会う相手に合わせるというのは思いやりだと思います。
逆にあなたがモード系のファッションでも気にしない男性もいるし、普通の服がいいと思う人もいるでしょう?
保守的な好みの彼なら手持ちの中から普通の服を選んで合わせた方がいいですよね?
または、その違いが他にも影響して感性が合わないから遠のく場合もあるでしょう。
お付き合いしている人の先輩にはじめて会う時なども考えるのは相手への気遣いですよね?
初対面だと砕け過ぎたカジュアルでなくきちんと感もあるきれいめカジュアルで会う、というのも敬意があれば自然にそうしますよね?
着るものは自分のセンスや品位も表れるし相手への気持ちも表れるのです。
皇室外交などはそこにとても神経を使った装いをされています。
皇室と一般の私たちは違いますが相手に敬意を表す服装をするという意味では参考になりますね。
服は自己表現と周囲への気遣いの両面から考えるもの
服をどう選んで生きていくかは自己表現で楽しさもあるし、周囲の人たちへのマナーでもあるんですよね?
つまり着ることは自分と人のためです。人は社会性のある生きものだから。
服装も相手に合わせても超シンプルに生きられる?
服装を環境に合わせても超シンプルで生きられるか?考えて見ました。
▼一生を作務衣で暮らす人生
職業を陶芸にすれば、作務衣に最低限のお出かけ着を用意しておけば近い暮らしができそう。
▼一生をTシャツとジーンズで暮らす
暖かい地方に移住してカフェとか自営業ならあり得るかも?
▼絣、紬の着物で暮らす
それで通用しない場面だけ貸衣装を利用する。定年退職者ならできるかも?
▼自分スタイルのミニマリズムで服を絞る
77歳の料理研究家の村上祥子さんが、四季全部を30着の服で大学に勤めるお仕事もしながらやっていると話されていました。
洋服は長いハンガーⅠ本棚の下にとりつけ30着で四季すべてにコーデできるように計算しつくして選んだそうです。
その代わり帽子とスカーフはたくさんあってそれで変化をつけているとのこと。
徹底は難しいですが職業から考えたり、生活できる収入を得る方法があればかなりそれに近い暮し方はできますね?
服装から人生を決めて見るというのもおもしろいと思いました。
自分スタイルの中から、服装は相手に合わせて選ぶだけ
服装を相手に合わせて選ぶ、ということはTPOで、つまりは社会人としてのマナーです。
といっても自分のワードローブは自分が選んだ自分のための服です。
その中から今日会う人に合わせるというよりは、TPOに合わせるわけです。
生きることは、自分と向き合う、他者と向き合う、真(神、善、愛)と向き合うという思考が無意識にあると思うんですね?
このバランスの中で暮らし常に今よりも心身ともに成長しつつ生きようとしているのが人間の性だと思います。
人はちょっとしたユーモや気遣いにもゆらぎ影響を受ける感受性の豊かな存在だから、音楽や美術などの芸術にも関心があるわけです。
ということは、服装でも気持ちが和んだり姿勢が正されたりするわけですからていねいに扱い日々を重ねていきたいと思いますね。
しかも、『人は着ている服のような人になる』という側面もあり形から受ける影響は大きいのです。
服装は相手に合わせて着る、といっても軸は自分スタイルでその中から選ぶだけですから。